カモミール・ローマン
英名:Chamomile Roman
学名:Anthemis nobilis
別名:カミツレ、カモマイル
科名:キク科
産地:ドイツ、フランス、モロッコ、南アフリカ、イギリス
抽出部位:花
抽出方法:水蒸気蒸留法
代表的な成分:アンゲリカ酸エステル、カマズレン
植物のみずみずしいグリーンノートの中に、
リンゴを思わせる可憐な香りがほのかに漂わせつつも
しっかりと芯のある自己主張の強い香りです。
カモミールという名前は、
ギリシャ語で「地面のリンゴ」という意味を持つので、
その香りから由来しているのかもしれませんね。
痛みや緊張を和らげたり、恐怖の感情をほぐして、
心を落ち着かせる働きが期待できるので
小さな子供がむずがって泣いたり、かんしゃくをおこしたり
落ち着かないときなどに有効な香りです。
カモミール・ローマンは、カモミール系の精油の中でも
比較的効果が緩やかなので、子供にも安心して使えるのも特徴です。
安眠を助ける精油としてもよく用いられます。
婦人科系の症状を緩和するのにも適しています。
月経による不調や、便秘や下痢などで辛いときには
温湿布などを下腹部にあてる方法が有効です。
クラリセージ
英名:Clary Sage
学名:Salvia sclaria
別名:オニサルビア、クラリーワート
科名:シソ科
産地:フランス、モロッコ、イタリア、ブルガリア、ロシア
抽出部位:花と葉
抽出方法:水蒸気蒸留法
代表的な成分:酢酸リナリル、リナロール、スクラレオール
しっとりとした甘みのある、いかにもハーブを思わせる香りです。
そのままでは濃いと感じるのですが、希釈して使うこととによって
素敵ににハーブらしい高級な香りがします。
様々な働きを持つ精油で、アロマセラピーでは頻繁に使います。
生殖器に対するホルモンバランスを整えるのに効果的なので
月経に関係する体の不調の改善が期待できます。
免疫力を高めると言われ、病後の回復にも用いられます。
精神面では、疲れたときや不安なときに、気分を明るくしてくれたり、
幸福感を与えて不安を和らげるなどの効果があります。
イランイランと同様の「催淫作用」があるため
官能的な気分を高めるのに力を発揮してくれます。
また、カモミールに含まれる「スクラレオール」という成分は
女性ホルモンの働きを助ける効果があるため、
更年期でホルモンバランスが崩れがちなときには
強力にサポートしてくれることでしょう。
取り扱いには注意が必要で、酒気を帯びている人が使うと
酔いが増長されて気分が悪くなったり、
集中力を減退させる効果があるので、
車を運転する時や、集中ことがある時は、使用してはいけません。
高濃度、あるいは多量の使用でも、頭痛や吐き気を催したり
悪夢にうなされる場合がありますので、気をつけましょう。
グレープフルーツ
英名:Grapefruit
学名:Citrus paradisi
別名:
科名:ミカン科
産地:アメリカ、イスラエル、ブラジル
抽出部位:果皮
抽出方法:圧搾法
代表的な成分:リモネン、ヌートカノン
すっきりとしてさわやかで、ジューシー。
少し大人っぽいビターな甘さ心地よく鼻に抜けて、
シトラス系の精油の中でも、とても人気のある香りです。
心身ともにリラックスさせて、明るい気分にさせてくれます。
感覚を敏感にして、気分を開放して、
積極的な気持ちを取り戻させてくれるという作用もあり、
拒食症の治療に使われることもあります。
気分にムラが生じて、イライラしてしまうときにも
効果的な香りと言えるでしょう。
消臭効果にも優れているので、部屋の消臭だけでなく
汗や体臭対策にも効果を発揮します。
特にこのグレープフルーツの瑞々しい香りは
夏でも使いやすいので、暑さで疲れたときに、
冷たさと香りがリフレッシュ効果をさらに高めてくれます。
また、リンパ系を刺激し、体内の循環を促してくれるので、
ダイエット中の人を応援する香りでもあります。
血行を良くし、肌を瑞々しくする効果もありますので
美容の力強い味方となり得るでしょう。
アロマバスや足浴は非常に効果的な使い方ですが、
使いすぎは、肌に刺激を与えるので注意しましょう。
また光毒性があるため、使った部位は
日光にさらさないよう気をつけてくださいね。
サンダルウッド
英名:Sandalwood
学名:Santalum album
別名:白檀
科名:ビャクダン科
産地:インド、インドネシア、パラグアイ、ニューカレドニア
抽出部位:心材
抽出方法:水蒸気蒸留法
代表的な成分:サンタロール、サンタレン
ハッキリと好みの分かれるサンダルウッド。
直感的に寺院を思わせる、特徴的で落ち着いた趣のある静かな香りです。
お香の原料としても非常になじみ深い香りで
名前は知らなくとも、香りは知っているという方も多いでしょう。
香水にも、白檀の名前で原料としてよく使われています。
古く昔から仏教儀式や瞑想に使われていて
そういった場所に使われているということは、
やはり心を深く落ち着ける効果が高いということを実証しています。
就寝時に使えば、深い眠りにつく助けをしてくれます。
この場合、同じ安眠作用が期待できるラベンダーとのブレンドが効果的です。
肌をやわらかくして引き締める効果もあり、化粧用にも使われます。
刺激性が少なく穏やかなので、どの肌タイプにも使える精油です。
医療面では、呼吸器に対しての抗炎症作用があるので、
のどを痛めたときや声がかれる場合にも効果的です。
泌尿器に関してもよい作用をもたらすので、体の強壮にも使われます。
香り立ちはやや悪いのですが、
残り香がなかなか消えないという特徴があります。
ですので、香らないからと言ってあまりたくさんの量を使うと、
いつまでもこの香りばかり纏う、というハメなりかねません。
衣類に付着すると簡単にとれませんので、気をつけましょう。
スイートマジョーラム
英名:Marjoram Sweet
学名:Origanum majorana
別名:はなはっか
科名:シソ科
産地:リビア、エジプト、スペイン、イギリス、ハンガリー、フランス
抽出部位:葉
抽出方法:水蒸気蒸留法
代表的な成分:テルピネン−4−オール、サビネン、シメン、γ−テルピネン
お料理で使うマジョラムはこのスイートマージョラムのこと。
手作りソーセージには欠かせない、特有の臭い消しとして効果を発揮します。
ハーブらしくスパイシーながら、温かみのある甘い香りです。
ギリシャ語で「山々の喜び」という名をもつこの花は
新郎新婦を祝うために捧げられたり、弔いのために献花されたり
昔から人々と共にある植物です。
深いリラックス効果があり
、精神をゆったりと落ち着かせて
不安や緊張を柔らげる効果があります。
落ち着きがない、衝動的な行動に走ってしまうことが多いときは
この香りは有効で、自己抑制を促す手助けをしてくれます。
どちらかというと男性が好む香りですが、
制淫作用があるため、使うシーンには気をつけるようにしましょう。
血液循環に良い効果をもたらすとされ、筋肉痛や月経痛の緩和にもよく
消化器系の改善にもよいとされています。
長時間使用しすぎると、心身共に麻痺状態を起こす場合がありますので
気をつけて使用してください。
ネロリ
英名:Neroli
学名:Citrus aurantium v. amara
別名:オレンジブロッサム
科名:ミカン科
産地:イタリア、フランス、モロッコ、チェニジア、エジプト、コモロ
抽出部位:花
抽出方法:水蒸気蒸留法
代表的な成分:リナロール、リモネン、ネロール、酢酸リナリル、ネロリドール
柑橘類の花から抽出されるこの精油は、
甘くやさしい花ならではの高貴さに、
柑橘系のさわやかさを併せ持つ、とても豊かな香りです。
香りだけでなく期待できる効果も優れていて、
幸福感と、深い安心感と、リラックスを与えてくれます。
ベッドルームでアロマランプを灯して香らせれば、
寝る前にゆったりとした至福の時間を与えてくれますし、
また催淫特性もあるので、
ムードのある夜を演出するのにも向いている精油と言えるでしょう。
不安や心配事があるときは落ち着かせ前向きに、
興奮や緊張を解きほぐして和らげるなど、
精神の不調の改善に用いられることが多い精油です。
美容にもよく使われていて、皮膚細胞の成長を促進する性質や
毛細血管の疲れの修復に効果があるので、衰えを感じてきた時や、
乾燥肌の方はフェイシャルトリートメントに利用すると良いでしょう。
また、妊娠している人がおなかが大きくなるにつれて気になる、妊娠線。
ネロリは妊娠線の予防にも効果的です。
柑橘系といえば、光毒性が気になりますね。
ネロリは柑橘系の花ですが、光毒性は全くありませんので、
安心して使用できます。
フランキンセンス
英名:Frankincense
学名:Boswellia carterii
別名:乳香
科名:カンラン科
産地:ソマリア、エチオピア、イラン、レバノン、エジプト、スーダン
抽出部位:樹脂
抽出方法:水蒸気蒸留法
代表的な成分:α−ピネン、リモネン、シメン
古くから宗教的な儀式の場でよく使われてきた香りです。
キリスト誕生の場面でも、黄金とミルラ(没薬)と共に、
幼子イエスに捧げられれた香りとして旧約聖書に登場しています。
当時、黄金と同価値があるほど貴重なものとして
取り扱われていました。
香りの特徴は、樹皮らしい甘い木の香りに、
柑橘系のさわやかさを併せ持つ染み入るような静かな印象で、
森林浴のような、体全体でその香りを受け止めたくなるような
自然に深い呼吸を呼ぶ香りです。
とても落ち着いた雰囲気を作り出します。
雑念を追い払い、心身ともに浄化作用があります。
不安や強迫観念、嫌な思い出を断ち切りたいときなどに
できるだけリラックスした状態でゆったりと深く香りに浸ることで
心を静め、和らげてくれることでしょう。
トリートメントでもその作用は有効で、
抗菌作用、収れん作用、皮膚細胞の再生や成長を促進する作用があり、
しわやたるみの改善する効果が期待できます。
同じく皮膚によいとされるネロリとの相性は抜群で
相乗効果が得られることから、おススメのブレンドです。
ベルガモット
英名:Bergamot
学名:Citrus bergamia
別名:
科名:ミカン科
産地:イタリア、モロッコ、チュニジア、ギニア
抽出部位:果皮
抽出方法:圧搾法
代表的な成分:酢酸リナリル、リモネン、リナロール
誰もが好む無難なシトラス系。
グレープフルーツほどはじけるような爽快感はなく、
かといって、オレンジほど甘くない、レモンの鮮烈さより控えめで、
さわやかで奥ゆかしい甘さを感じるフルーティな香りです。
平凡な気持ちも、明るく前向きにリフレッシュさせて、
心が軽くなる感じを得られます。
ゆったりとした気持ちになれるので、寛容的におおらかに
物事を受け止めることができるようになります。
落ち込んでいる時や、ブルーな時に、特に好まれて使われます。
不眠に対してもよい効果をもたらすとされ、
同じ安眠効果のあるラベンダーとは香り・効果共に相性がよく
寝室に使う香りとしておススメのブレンドです。
殺菌効果に優れているので、感染症の予防に効果的です。
風邪の時期などに加湿器と合わせて香らすと良いでしょう。
シトラス系特有の光毒性がありますので、
使用した部分を紫外線にさらさないように気をつけましょう。
レモングラス
英名:Lemongrass
学名:Cymbopogon citratus
別名:レモングラス、インドメリッサ
科名:イネ科
産地:インド、ブラジル、中国、ネパール、スリランカ、エジプト
抽出部位:葉
抽出方法:水蒸気蒸留法
代表的な成分:シトラール、シトロネラール、リナロール、リモネン
レモンのようですが、レモンのフレッシュさより、
レモンの芳香の鮮烈さをくっきりと感じる香りです。
イネ科の植物で、タイ料理によく使われます。
虫が嫌うとされるシトラール、シトロネラールを成分に含むので
虫除けとしても使われます。
特に、タバコの臭い消しにはその効果を存分に発揮しますので
タバコのにおいが気になる場合は、水で希釈して霧吹き散布したり
アロマランプで香らせるのが効果的です。
タバコの臭い消しには、ユーカリとのブレンドがおススメです。
体への作用ですが、食欲が減退している時、
消化が思わしくないときに改善してくれる作用があります。
母乳の分泌促進作用も、有名な効果のひとつです。
またスポーツや、長時間の立ち仕事などで疲れたとき
筋肉の炎症を和らげ、リフレッシュさせてくれます。
鮮烈な香りは心を刺激して、スッキリさせる手伝いをしてくれるので
時差ボケのときなどに使うのも効果的です。
肌の弱い方は刺激を感じることがありますので、
使用するときは濃度1%以下を守り、注意して使うようにしましょう。
ローズオットー
英名:Rose Otto
学名:Rosa damascena
別名:バラ
科名:バラ科
産地:ブルガリア、モロッコ、トルコ
抽出部位:花
抽出方法:水蒸気蒸留法
代表的な成分:シトロネラール、ゲラニオール、ネロール、フェニルエチルアルコール
甘美で優雅なほかにたとえのない香り、その名の通りバラの香りです。
瑞々しく高貴で、こなれていて、魅惑的で、
これほど女性を魅了する香りはありませんよね。
ローズオットーは1キロの精油を取るのに
どのくらいのバラの花びらが必要かご存知でしょうか?
その量は、なんと約5000キロ。
たった、ひとしずくの精油に、約50本のバラが必要になるという計算。
このことからも解るように、非常に高価な精油です。
精神面では情緒の安定を促したり、ネガティブな気持ちを落ち着けたり、
強い心理的なショックを癒す力を強く持っています。
効果が穏やかなので、子供にも安心して使える精油です。
落ち着きがない、情緒が不安定などの悩みを持っているなら
アロマランプやアロマバスで
ゆったりと香りに包まれると良いでしょう。
女性の美に関しても良い効果を持つため、
化粧品や香水などにも広く使われ、愛されています。
肌を引き締めたり、きめを整えたり、
ハリやツヤのある肌へ導いてくれます。
肌へのトリートメントに関しては、この香りを嗅いで
リラックスして使えることも大きな効果と言えるでしょう。
美容だけでなく、女性特有の下半身の不調に優れた作用を持つため
女性に優しい精油の代表的な存在です。
甘く官能的な香りは催淫作用もありますので、
ロマンティックな寝室の雰囲気作りにも適しています。
低音で固まる性質があり、手の温度で液体に戻ります。
劣化しにくい精油で、長期間品質が安定しています。